ミッキー安川
ふうらい坊留学記―50年代アメリカ、破天荒な青春
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ミッキー安川の原点 |
かつてレポーターなどでよくTVに出演していた異色タレント、ミッキー安川氏が著者である。かねてから彼の流暢な英語に興味をもっていたが、この本がすべてを明らかにしてくれた。渡米時、彼はほとんど英語を話せず、特別に許可を得て小学校のクラスから勉強を始めたのだ。そして、持ち前のバイタリティーでやがて大学にまで進学するに至る。この間―おそらく数年間であろう―ピンボールのボールのようにアメリカ社会のあちこちに頭をぶつけながらも前進していった体験談が本書である。いまでは多くの著者が渡米体験記を出版しているが、その中でも最も「踏んだり蹴ったり」的な体験記の一つといえる。
後書きによると、この本は30年以上前に一度出版されており、今回のはその復刻版である。したがって、若き日の安川の文章はやや青臭く、脚色がかっていると感じる個所もあるが、だからこそ彼の目を通したアメリカが浮かび上がっている。
安川の血と涙と汗がこの一冊に凝縮されているが、笑いながら一気に読めるのは安川の人柄が文章に出ているからだろう。

